お正月にやってくる年神様の正体&お年玉の本当の意味について

稲穂

当サイトの記事の中にも、頻繁にご登場いただいている年神様。何の断りもなく、話を進められることの多い神様です。とはいえ、どのような神様なのかご存じない方も多いのではないでしょうか。お正月の主役である、年神様の”神様像”を明らかにしていきます。

年神様とは

「歳徳神(としとくじん)」「正月様」「若年様」などとも呼ばれる年神様。誰もその姿を見たことがない(はずの)その正体は、(1)農耕の神様と(2)祖霊(=先祖の霊)です。

農耕の神様

農耕の神様としての年神様は、豊かな実りをもたらすと信じられています。古くからお米を主食としてきた、日本人らしい考え方ですね。年神様の「年」とは、稲が実って一巡する期間を表しています。正月飾りに丸餅や稲穂などが使われるのは、年神様は稲作の産物に宿ると考えられたためです。

祖霊

正月の起源は、お盆と同じであるとご存じでしょうか。いずれも半年ごとに先祖の霊を迎え、親族一同で集まる行事だったようです。

やがてお盆は祖霊供養の行事としての性格が強くなり、お正月は豊作祈願の行事としての性格が強くなっていきますが、根っこは一緒。年神様は農耕の神様であると同時に、いつも見守っていてくれる先祖の霊としての側面も残っているというわけです。

祖霊は春になると里へ降りてきて「田の神」になり、収穫が終わる秋には山に帰って「山の神」に、そしてお正月1になると「年神様」になって家に戻ってくると考えられています。

ご先祖様も休む暇がありません。

お年玉とは

お年玉にも、年神様の存在が大きく関わっています。

もともとお年玉は子どもに与えるお小遣いではなく、お餅でした。年神様にお供えし、霊力の宿ったお餅を食べたのが始まりです。年神様の魂を分けていただき、1年分の力を授かれると考えられたのです。このお餅を「御年魂」「御年玉」と呼んだことから、現在の「お年玉」になりました。

おわりに

みんなが知っている前提で、話が進められることの多い年神様。正体は農耕の神様であり、ご先祖様の霊でもありました。わざわざお正月にやってきてくれる年神様を、しっかりとおもてなししたいものですね。

脚注

  1. 元旦もしくは大晦日の日没
犬福チワワ

犬福チワワ

チワワとお笑いを愛するWebライター。鎌倉で気ままな一人暮らしを満喫中。得意ジャンルは日本文化・日本史・寺社仏閣・会計・税務など。 Twitterからもお仕事承ります。

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